グラフ描画

概要

テンプレートについては、テンプレートの章にて詳細に説明を行うので、ここではグラフを描画するための設定を中心に説明します。
グラフの描画を行う際は、まずターゲットとなるホストを登録します。
その後、グラフ描画用のテンプレートを対象ホストに適用することで、データを取得し、グラフを描画します。また、グラフ描画設定を行った後、どのように表示させるかを設定する必要があります。

簡単に言うと下記の順に設定していきます。

  1. ホスト登録
  2. テンプレートの適用
  3. グラフ表示設定

ホスト登録

  • Console 画面から Management の Devices を選択する。
  • 右上の Add リンクをクリックする。


  • 下記のような画面になるので、項目を入力する。

下記の設定項目を入力します。

    • Description

ホストに付ける名前なので、わかりやすいものなら何でもいいです。

    • Hostname

IP Address または、名前解決が出来るホスト名を入力します。
hosts か DNS で引けるものを入力してください。

    • Host Template

対象に合ったものを選択します。
Host Template は複数のグラフテンプレートの集まりです。
機器の種類によりテンプレートを用意しておけば簡単に設定可能です。

    • Notes

特に必要ないですが、注意書きなどあれば入力します。

必要に応じて変更してください。

  • ホスト登録

項目の入力が終わったら、Create ボタンを押してください。

  • 確認

Device 画面から今作成したホストをクリックして、左上の SNMP Information が正常に
取得されていることを確認してください。

※Error になっている場合は、コミュニティ名やホスト名(IP Address)が間違っている可能性があります。また、対象ノードの SNMP が起動していることや、ネットワーク的に SNMP のポートに対して接続可能かどうかも確認してください。

テンプレートの適用

Cacti では、グラフの取得対象はすべてテンプレートで管理されており、対象ノードにテンプレートを当てはめていくことで、データの取得とグラフ化を行っています。
テンプレートの詳細については、テンプレートの章にて説明します。

  1. Console タブにて、New Graphs 画面を開く
  2. 左上のリストボックスから対象のホストを選択
  3. データ取得対象にチェックを入れて[Create]ボタンをクリックする

ホストを登録した際選択した、Host Template によってデータの取得対象が変わります。
※Host Template というのはいくつかの Template をまとめたものです。


グラフ表示設定

グラフ表示画面は下記の三つがあります。
graphs タブに移ると、右上に下記のようなアイコンがあり、それぞれの表示形式に従ってグラフが表示されます。


  • Tree View

Tree View でグラフを表示するには別途設定が必要です。
標準では、localhsot のグラフが Tree View で閲覧可能です。

  • List View

List View は作成しているすべてのグラフのリストが表示されます。
また、グラフの検索も可能です。

Preview View は作成しているグラフが順番に並んで表示されます。
1画面に表示されるグラフの数は Settings にて変更可能です。

Tree View の設定方法

Console タブの Graph Trees にて設定を行います。

  • Root の作成

Graph Tree を作成するには、画面右上の「add」リンクから追加を行います。
ここで、Tree の root となる部分の名前を決めます。Sorting Type には下記の項目が指定可能です。

    • Manual Ordering (No Sorting)
    • Alphabetic Ordering
    • Natural Ordering
    • Numeric Ordering

※古いバージョンでは、Natural Ordering がありませんでしたが、0.8.6 ぐらいから追加されました。
※ちなみに、Natural Ordering では、5 よりも 10 のほうが後に並ぶようになっています。

  • Item の追加

Root を作成したら、その下に Item を追加していきます。
Item には下記の三つの項目が選択可能です。

    • Header

さらに分岐を行うための名前を定義します。
Header を作成したら、その下にさらに Header/Graph/Host を設定することが可能です。

    • Graph

対象のグラフを選択することができます。

    • Host

対象の Host に紐付いたグラフを表示することができます。