グラフ描画の仕組み

Cacti にてデータを取得してグラフを作成するパターンとしては、下記の三つになります。

  • 単一 SNMP OID からデータ取得
  • SNMP のリストからデータ取得
  • スクリプトでのデータ取得

それぞれの方法について説明をします。

単一 SNMP OID からデータ取得

単一の SNMP OID からデータを取得してグラフ化をする場合は、Data Template, Graph Template を利用します。具体例としては、CPU や Memory の使用率を取得する場合などです。

この場合、対象の SNMP OID を調べ、Data Template に Data Input Method を Get SNMP Data として登録を行います。次にこの Data Template と紐づいた Graph Template を作成し、Device(対象ノード)に適用します。Template の説明は次の章にて説明します。

SNMP(もしくはスクリプト) のリストからデータ取得

SNMP のリストとは、スイッチのインターフェースのように、対象ノードによって可変なパラメータを使ってデータを取得する場合に利用します。具体的には、Data Queries 用のテンプレートを作成し、対象ノードごとに Index 情報を取得して、その Index を元にデータ取得対象を選択します。

この場合も単一 SNMP OID からデータを取得する場合と同様に、Data Template と Graph Template を作成しますが、追加で Data Queries を登録する必要があります。Data Queries は、XML ファイルで記述したもので、追加で作成する場合は、XML ファイルを作成する必要があります。GUI から設定できるのは XML ファイルの指定のみです。また、Data Queries を Data Templates に登録する場合は、Data Input Method に Get SNMP Data (Indexed) を指定します。

スクリプトでのデータ取得

スクリプトの実行結果を元データとして、グラフを描画する場合は、スクリプトを Data Input Methods に登録します。この Data Input Methods を Data Templates に登録し、Graph Template を作成すれば、グラフを描画できます。詳細はスクリプトの章で説明します。