テンプレート

テンプレートの概要

Cacti では、データを取得するための設定と、グラフを描画するための設定をテンプレート化して利用します。

  • テンプレートの種類と役割

テンプレートの種類と役割は下記の通りです。

    • データテンプレート

データを取得するためのテンプレートです。
データの取得方法は、SNMP, Script の大きく2種類です。

    • グラフテンプレート

グラフを描画するためのテンプレートです。元となるデータはデータテンプレートで定義
されているものを利用します。

    • ホストテンプレート

ホストの種類にあわせてグラフテンプレートやデータクエリーをまとめてグルーピングし
たものです。

テンプレートのインポート

Data Template と Graph Template はインポートが可能です。

  • テンプレートの取得

http://forums.cacti.net/ などで探せば一般的な機器のものは見つかります。
テンプレートを見つけたらローカルの PC にダウンロードします。

  • テンプレートのインポート

Console タブの Import Templates にてテンプレートのインポートを行います。

  • 確認

各テンプレートのページにて、インポートしたテンプレートが存在することを確認します。

テンプレートの作成

単一 OID から取得したデータをテンプレート化する場合は簡単に作成できますが、Index を基に取得対象を洗い出してグラフ化する場合は、Data Queries を作成する必要があり、少し骨が折れます。ここでは、単一 OID の値をテンプレート化する手順を記載します。

データテンプレートの作成
  • データテンプレートの新規作成

Console タブの Data Templates ページの右上にある Add をクリックします。
下記の項目を入力します。

    • Data Templates
      • Name

The name given to this data template.
テンプレートの名前を定義します。

    • Data Source
      • Name

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
データソース名を定義します。変数が使えるので、通常下記のように名前をつけます。
|host_description| - XXX

      • Data Input Method

This field is always templated.
データインプットメソッドを選択します。OID を指定する場合は Get SNMP Data を選択
します。

      • Associated RRA's

This field is always templated.
特別なことがない限り Default のままです。

      • Step

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
通常 300(5分) です。

      • Data Source Active

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value) Data Source Active
チェックを入れます。

    • Data Source Item
      • Internal Data Source Name

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
rra ファイルに付与されるデータソース名です。

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
取得できる最小の値を入力します。(CPU 使用率であれば 0)

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
取得できる最大の値を入力します。(CPU 使用率であれば 100)

      • Data Source Type

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
取得する値の種類を選択します。これは RRD Tool 側の仕様です。
通常は GAUGE か COUNTER を利用します。
GAUGE :その時々の値(CPU使用率、温度、LB のセッション数など)
COUNTER :その名の通りカウンターです。
DERIVE :カウンターと似ていますが、カウンターが一回りした際のオーバーフロー
チェックが除かれます。
ABSOLUTE:ABOSOLUTE は, 読み込み時にリセットするカウンタ用です。

      • Heartbeat

Use Per-Data Source Value (Ignore this Value)
step を 300 とした場合は 600 とします。
heartbeat は, このデータソースの2つの update 間で, データソースの値が *UNKNOWN*
と仮定されるまでに経過する時間の最大値を秒単位で定義します。
ここまで入力したら、一旦 SAVE します。SAVE すると、次の入力項目が出てきます。
次に入力する値は OID のみで結構です。

    • Custom Data
      • OID

対象の OID を入力してください。
これで、データテンプレートの作成は完了です。SAVE を押して保存してください。

グラフテンプレートの作成

グラフテンプレートを1から作成するのは難しいので、他のテンプレートをコピーして作成することをお勧めします。
テンプレートのコピーは、テンプレートを選択して、右下のセレクトボックスから Duplicate を選択すればコピーを作成できます。

  • グラフテンプレートの編集

テンプレートのコピーを作成したら、各項目を別途作成した Data Template 用に編集します。

    • Template

ここはテンプレートの名前なので適切な名前を入れてください。

    • Graph Template

ここはグラフの設定なのでそれぞれ見やすい設定にしてください。
これは rrdtool の仕様が大部分なので、rrdtool について調べればどのような設定かは
理解できるはずです。

    • Graph Template Items

ここでは、グラフを描画するための入力データの設定を行います。
アイテム一つずつが入力データとなっています。グラフを描画するためのデータだけでな
く、MAX/MIN/AVERAGE などのデータもアイテムの一つとなります。

ホストテンプレートの作成

ホストテンプレートはグラフテンプレートとデータクエリーの集まりなので、必要なテンプレートを選択するだけです。

  • ホストテンプレートの作成

これまで同様、Host Templates のページの右上にある Add をクリックします。
テンプレートの名前を入力します。

  • ホストテンプレートへの登録

名前を定義したら、あとは必要なテンプレートを登録するだけです。

テンプレートのエクスポート

作成したテンプレートはエクスポートすることができますので、公開したり、他のノードで利用することが簡単にできます。